叱られながら蕎麦を喰らふ
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朝風呂で蕎麦談義
よくある事です。
「福井の一滴庵が閉店したの知っとるか?」
え〜〜〜あの美味しい蕎麦がもう食べられない
辛味しぼりは絶品だったのになぁ
厳しい時代やわぁ
「あんちゃん蕎麦おおくぼ知っとるか?」と番台のおじさん
「一度行ってみるとえぇ」
美味しい蕎麦と聞くと黙ってられない
さっそく先々週に嫁さんと行って来ました。
福井の花堂だということはネットで調べて知っていたのですがカーナビに入れても
出てこない。嫁さんのiPhoneアプリに切りかえて捜す
まったくの住宅街
蕎麦屋らしき店は見あたらない
「あれか?」
車を止めて玄関をさがす
どうもココらしい
入ろうとすると作務衣を着た老人が出てくる
「やってます?お蕎麦」
「やってるよ。閉めようかと思っていたけどね」
中に入ると
うっ…まるでゴミ屋敷…
カウンターは塩・塩・塩
大丈夫なのだろうか…
「どこからきたの」
「山中温泉です」
「なんていう旅館に泊まったの?」
「いえ山中温泉の住人です。菊の湯の番台のおじさんに薦められてきました」
「まずは名前を書いて」
後を振り返るとお客さまの芳名帳が山のように積み上げられている
お〜〜〜これは期待できるかも♪
そこからはご老体の不思議ワールドに引き込まれる
「福井って蕎麦屋が無くなってしまってねぇ」
「へっ?福井はいっぱいあるじゃないですかぁ」
「あれはネ、うどん屋なの。小麦粉使って黒い色をつけた蕎麦風のうどんなのよ」
「…」
そこからは延々と江戸時代の蕎麦の話、蕎麦の起源、本物の蕎麦とは
という話を聞かされ、おもむろに「じゃ食べますか」
と蕎麦を湯がきだす
蕎麦は10秒で茹で上がる(早いなぁ)
これが本物の蕎麦
うわぁ〜透き通ってる!
「まずは汁なしで食べてごらん」
「うわ〜甘いんだぁ、蕎麦って」
「あとは出汁をちょっとだけ先っぽにつけて食べて見て」
落語で語られる蕎麦の食べ方だぁ
ん〜〜〜〜美味い
ちょっとでも蕎麦を多めに持ち上げようとすると
「多い、多いよ〜〜それ」
よし。嫁さんが叱られている間に
汁をたっぷりつけて食べて見よう
「だめだよ〜それはそうめんの食べ方!」
ひぃ〜〜見つかったかぁ
「次はせいろ」
おお〜〜〜緑がかっている
また、これが美味い
「もう、1枚せいろ食べるかい?」
「いただきます」
「そうだろぉ美味しいでしょうこれが蕎麦。あんな蕎麦の皮を入れた蕎麦、小麦粉まぜた蕎麦は
は蕎麦じゃないのよ。蕎麦の皮なんて虫も鳥も食べないんだから江戸の人は笑っているよ
あれは田舎者が食べるもの、だから田舎蕎麦て言うのよ」
うわ〜〜毒はくねぇ
確かにこの汁と蕎麦なら、あの落語に出てくるように汁はちょんと先につけるだけで良い
面白い体験をしました。
親父さん「じゃ、もう少し店をやってみるかねぇ」
名刺が無くなってきているのを印刷屋さんに再注文されるそうです。
元気でお蕎麦屋を続けてください。親父さん
ちょっと掃除をお願いしたいなぁ(病気をしてから身体がしんどいんだそうです)
その時、店の電話がなりました。
え〜〜〜この電話、まだ使えるの!?
by 福井の蕎麦好きのムン様
放映中でございます。
加賀テレビさんが湯の出町のスタジオを撤去したもんだからロケを繋いで
繋いで番組になってます。
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by munsama | 2016-03-28 19:28 | 家族&その他ネタ | Trackback | Comments(2)
流石 そば処の福井
レアな蕎麦屋さん(とっつあん)で御座いますね
因みに
あちきの家も この電話機です(笑)
2台が現役で頑張ってます
いゃ~なかなかの頑固親父でした。
蕎麦への思いが強いんでしょうね~
大寒の頃に打った蕎麦が一番うまいそうです。
暖かくなると蕎麦が不味くなるからピシャリと
店をしめるそうです。
早いときは5月から閉めるそうです。
2016年いっぱいで閉店の噂があり
もう一回行って確かめて来ようと思います