気になるばあさん

3日前、長男のケンが友達の家から吹雪で帰れないからと
迎えに行く事になる。

ケンの友達の家に迎えに行き
ケンを家まで送ったら大聖寺で葬儀社の業者新年会だ
「呑むぞ〜」と交差点でUターンしようとしたところ

んっ歩道の茂みのところに誰か倒れてないかい?

「おいっケン、あそこに誰か倒れてないか?」
「本当やパパ」

車を止める、そうするとケンが車の窓を開け大声で

「大丈夫ですか〜〜!」

おっ、とっさにそういう事ができるか、OKだ
でも、もしかして死んでいるとショックを受けるだろうから
ケンを車に残し、倒れている人に近づき声をかける
かなりお年寄りの女性でした
「大丈夫ですか」
「なんか、ここで足をとられて転んでからチカラが
 はいらないんや、普段こんなことないんや」

ここに手をついて立ってて、車に乗せますからと
抱き起こしても立つ事ができず、また倒れる

車を近くに止め直して乗せてあげようとしていると
味処「すずめ」のあんちゃんが車を止め
助けてくれました。

「ムン様どうしたん?」
「この人が、ここに倒れとったんや」
「よっしゃ分かった、いっしょに担ごう!」
と車に乗せ老婆の話を聞いていると、どうもおかしい

すずめのあんちゃん「ムン様、ちょっと」
私「どうしたん?」
すずめのあんちゃん「ロレツがまわってなくて立てない
 脳梗塞のとき、こんな症状らしいよ、私の廻りに良く似た 
 症状の方がいたもんで」
私「まじ?」

ばあさんに「脳梗塞かもしれんし救急車よぶぞ」と言うと
「わたしゃ、いつも内蔵見てもろとって大丈夫やし呼ばんといて」
「んじゃ、そこに消防署あるし、そこの人に脳梗塞じゃないか
 軽く見てもらおうさ」
「いやや、いやや、もう歩けるし放っといてくれ」

弱ったんな〜「ばあちゃん、何処へいくつもりや?」
「マルエーやマルエー」
「じゃあ送って行くし、着いたら家族に電話するぞ迎えに来てって」
「分かった」

そしてスーパーのマルエーまで乗せて行き
「さあ、家の電話番号教えて〜家族に事情を説明するし」
「いやや、いやや、家族のもんビックリするし」
「お〜い約束と違うがいや」
「いいから降ろして、降ろして」
「分かった〜、そんならそこでまずゆっくり座って
 しばらく経ってから買い物するんやぞ」と降ろしてきました。

そのあと、新年会に行かないかんのやけど気になる気になる
嫁さんに「新年会の前にちょっとマルエー行ってくるわ」
たまたま同級生が買い物してたので
「救急車来んかった?」と聞くと「いや〜」、「そうか〜」
店内を探すとまだ入り口近くでゴボウを選んどる
しばらく尾行するが大丈夫みたい(ほ〜良かった)

あれから3日間、新聞を見ているけど
山中温泉では誰も死んでいない。あ〜良かったと
胸をなでおろしていると

長男ケン「パパ〜そういうときは相手の名前と住所を
 聞いておけば良かったんじゃない?」

そうやんな、舞い上がっていたのは私だけか?
悔しい


   by 加賀テレビのムン様

結局その夜は新年会を終えてから3時半くらいまで呑み
私が倒れそうになりました。

なぜ3時半になったのかというとたまたま入った
飲み屋に歌うたい宗玄がいて、盛り上がってしまったのでした

by munsama | 2008-03-01 23:05 | 家族&その他ネタ | Trackback | Comments(0)